近年、高齢の一人暮らしの人が増えています。
自分の親が一人暮らしをしている場合、「毎日の食事や栄養面」「掃除や洗濯家事」も含めて、「病気や怪我」など常に安否が気になるものです。
親と子、双方の不安をできる限り解消するために、警備会社のサービスや見守りグッズの活用方法があります。
本記事では、一人暮らしの親を見守りたい人のために、「高齢者の一人暮らしの現状と問題点」「遠隔で親を見守る方法」を紹介します。
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一人暮らしの親を遠隔で見守る子どもが増えている
一人暮らしをしている高齢の親世帯は、増加傾向にあります。
ひとりでいることで話し相手がなく認知症が進んだり、詐欺被害を受けたり、また「孤独死」も社会問題のひとつとなっています。
しかし、前述のような深刻な問題がありながらも、高齢者の一人暮らしが増えているのです。
ここでは、数字を使って一人暮らしの実態や増加傾向である理由などを解説します。
65歳以上の一人暮らしは増加傾向
厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」での「世帯数と世帯人員の状況」のデータによると、65歳以上での一人暮らしが昭和61年と令和元年までの33年間で大きく増えています。
- 昭和61(1986)年/ 128万1千世帯 (65歳以上の者のいる世帯の13.1%)
- 令和1(2019)年/ 736万9千世帯 (65歳以上の者のいる世帯の28.8%)
『高齢者世帯の世帯構造の年次推移』で見ると、特に2001年以降からが数字が大きくなっていることがわかります。
男女別による割合
内閣府の「令和4年版高齢社会白書(全体版)」から、昭和55年(1980年)と令和2年(2020年)のデータを比較すると以下の数字になります。
- 昭和55年(1980年):男性4.3% / 女性11.2%
- 令和2年(2020年):男性15.0% / 女性22.1%
実績値において、40年間増加し続けています。令和7年(2025年)以降は推計値となっていますが、同様に増加し続けていることがわかります。
このことから、高齢者の一人暮らしは男性・女性のいずれも増えており、決して珍しいことでないことが伺えます。
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高齢者が自ら一人暮らしを望んでいる理由
高齢者の一人暮らしが増えているのは、以下の理由が挙げられます。
- 子どもに頼らなくても生活が成り立つ
- 今の暮らしに幸せを感じている
- 今住んでいる家を離れたくない
総合的に見ても、高齢者自らが一人暮らしを望んでいる傾向にあります。
理由について、以下で詳しく解説します。
経済面で今の生活に満足している
経済面の調査では、内閣府が60歳以上の人を対象にした『令和元年 高齢者の経済生活に関する調査結果』によると、現在の経済的な暮らし向きには、以下のような数字が出ています。
経済的な暮らし向きは、家計に比較的ゆとりがある高齢者が全体の74.1%を占めています。
- 家計にゆとりがあり、全く心配なく暮らしている(20.1%)
- 家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている(54.0%)
結果から、「経済的に自立した生活を送れる収入がある」ということが、高齢者自ら一人暮らしを望んでいる大きな理由になっています。
今の暮らしに幸せを感じている
内閣府が65歳異常の一人暮らしの男女に行った『一人暮らし高齢者に関する意識調査』では、幸福度の数値が10点満点中、平均値で『6.59』という結果が出ています。
高齢者の一人暮らしでも、実に3人に2人が幸せを感じていることになります。
住んでいる家を離れたくない
高齢者が一人暮らしを望んでいる人の中には、「長年住み続けた家を離れたくない」理由も多くを占めています。
内閣府の「平成26年度 一人暮らし高齢者に関する意識調査」では、60歳以上の高齢者が現在住んでいる住宅の『満足度が76.3%』という数字になっています。
高齢者は新しい住環境からの変化を避け、「今のまま暮らしたい」という意思があることがわかります。
その他の理由
その他、「子どもに頼りたくないなど」「独立した子どもが遠方で暮らしている」「家族が他界していて頼れる人がいない」さまざまな理由が考えられます。
これらの調査結果をもとに考察すると、一人暮らしをしている親は、経済面・精神面において必ずしも不安を感じているのではなく、むしろ一人暮らしを希望している人が多いことがわかります。
子どもとしては、親の一人暮らしを尊重しつつ、不測の事態に対応できる手段を考えることが重要といえます。
高齢者の一人暮らしで起こりうる問題
高齢者が一人暮らしをした場合、体調の変化や認知症の発症、突発的な事故などの異変に気づくのが遅れるなどの問題点があります。
ここでは、高齢者の一人暮らしで起こり得る問題について説明します。
病気・転倒時の救護が遅れる
高齢者の一人暮らしでは、次のような身体的な問題が発生します。
認知症の発症や進行
認知症になると、記憶力が低下して、主に以下のような症状が現れます。
- 台所の火を消し忘れる
- 家の鍵をかけ忘れる
- ごみの分別ができなくなる
- お金の計算ができなくなる
- 道に迷う、など
上述のような症状が出ると、日常生活に支障が生じます。
「認知症は発見が早ければ進行を遅らせることができる」といわれているため、高齢者には常に目を配ることが必要です。
厚生労働省の発表によると、65歳以上の認知症の人数は、2020年で約600万人、2025年には約700万人と予測されています。
高齢社会の日本では、高齢者や認知症に対する地域的な取り組みが、さらなる課題になります。
突発的な病気・事故
一人暮らしをしていると、心筋梗塞や脳卒中が起きた場合や、転倒による骨折などで動けなくなると、病院や家族への連絡ができなくなったり遅れたりする危険があります。
さらに、発見が遅れて亡くなってしまうケースもあるため、突発的な病気や事故が起きた場合の対処法も考えておくことが必要です。
内閣府の「令和3年版高齢社会白書(全体版)」によると、2009年から2019年までの11年間で、東京23区内において65歳以上の孤独死と考えられる件数は、2,194人から3,936人に急増しています。
地域差については考慮する必要がありますが、全国的に孤独死の増加は注意しなければならない問題です。
相談や会話ができる同居者がいない
一人暮らしで家族や隣人との関係が薄いと、生活のすべてを高齢者である親本人が自分で考えることになります。
相談や会話ができる同居者や近辺に親族などがいない場合、特に以下のような問題が起こります。
生活意欲が低下する
一人暮らしは同居者に気兼ねなく自由に過ごせる一方、生活に刺激や変化が少ないため、生活意欲の低下を招くことがあります。
料理・掃除・洗濯・外出などが億劫になり、やがては心神耗弱に陥りかねません。
介護サービスの利用や、近所づきあいを積極的に行うなど、日々の生活に変化をもたらす生活を送りましょう。
消費者トラブルが心配
一人暮らしの高齢者を狙った消費者トラブルも心配です。
一例をあげると、自宅に訪問してキャッシュカードを奪う訪問詐欺や、リフォームを装って不当な契約を履行するなどの特殊詐欺などがあります。
参照:警察庁:令和2年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について
防犯カメラなどの防犯グッズを活用するとともに、日頃から連絡を取り合うことで予防しましょう。
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高齢者の一人暮らし対策
高齢者が安心して一人暮らしをするには、公的機関のバックアップや、民間企業のサービスを利用するのが効果的な手段です。
公的サービス
地域の公的機関と連携することで、一人暮らしの親をサポートするための適切なサービスが受けられます。
地域包括支援センター・社会福祉協議会に相談する
介護に関する心配事は、居住地の公的支援である『区役所』『地域包括支援センター』『社会福祉協議会』などに相談してみましょう。
高齢者向けに、介護を含む暮らしの相談や効果的なサポートをしてくれます。
介護サービスを受ける
お住いの市区町村の窓口で介護保険が適用されれば、定期的なヘルパーや、外出してレクリエーションを行うデイサービスといった介護サービスが利用できます。
高齢者の見守りや生活援助、認知症予防などに効果があります。
民間の見守りサービスやグッズ
常時見守りをしてくれて、不測の事態への対応が早い民間企業の見守りサービスや、室内にカメラを設置し、スマホやパソコンを使って生活の様子を映像で確認ができるグッズがあります。
民間の駆けつけサービスに申し込む
警備会社などで実施している見守りサービスを利用すれば、不測の事態に対応してくれます。
見守りカメラを活用する
見守りカメラを高齢者の自宅に設置し、遠方のスマホなどで様子を確認します。設置台数が多いほど有効です。
見守りサービス・グッズの紹介
高齢者の一人暮らしの不安を和らげる、代表的な見守りサービスやグッズを紹介します。
合わせて、利用時の注意点についてもお伝えします。
民間の見守りサービス
民間の見守りサービスとは、警備会社などが提供しているサービスです。
室内のセンサーやカメラ、異常ボタンを使い、「警備会社が異常を察知したら駆けつけるなどして、迅速に対応する」というものが主流です。
警備会社が実施しているプランにより利用料金は大幅に変わりますが、異常があった時に駆け付けてくれるタイプは、月額2,000円から5,000円程度、申込時に5万円前後の機器代金などがかかります。
注意点には、「家族以外の他人にプライバシーが知られること」が挙げられます。
他人にプライバシーが知られることに抵抗がある人は、考慮しておくとよいでしょう。
見守り用IoT機器
IoTを使い、家電や電球などを使用すると別居中の家族に通知が届き、普段通り生活していることを教えてくれる仕組みです。
IoT(Internet of Things)とは、モノとモノをインターネット経由で接続してさまざまな情報交換を相互に行なう仕組みをいいます
IoT技術を利用することにより、離れた場所からでも安否の確認ができるようになります。
電球の場合は、電球が点灯・消灯のされるたびに指定されたメールアドレスに通知が届き、安否が確認できます。
料金は1万円程度の初期費用と月額500円程度の利用料がかかります。
注意点としては、「夜になっても点灯されないから問い合わせてみたら、実は外出中だった」など、勘違いが起きるケースが考えられます。
見守り用カメラ
屋内にカメラを設置し、常時様子を確認できるカメラです。
ワイヤレスタイプだと特別な設置工事が不要で、価格は1万円以下のタイプも販売されています。
注意すべきところは、「電波障害を受けて大切なシーンが録画できなかった」「有線タイプより映像が粗い傾向にある」といった点です。
防犯カメラ
上述で紹介した「見守りサービス」や「見守り用カメラ」の注意点を解消したのが、防犯カメラです。
防犯カメラは、初期費用を払えば、ランニングコストは毎月50円前後の電気代と、2~3年ごとに1~2万円程度の録画機器を交換するのみです。
また、見守りサービスと異なり、映像を見るのが家族なので、プライバシー問題も許容できる人が多いのではないでしょうか。
防犯カメラの有線タイプであれば、ワイヤレスタイプと違って電波の影響を受けず、安定して鮮明な映像を録画できることも大きなメリットです。
防犯カメラで見守りを行う場合、空き巣や訪問詐欺対策にもなります。
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離れて暮らす親御さんを遠方から見守るために、防犯カメラの設置をお考えの方は、ぜひご相談ください。
安心度が高い防犯カメラでの見守り
防犯カメラのメリットやランニングコストを他の見守り方法と比較した場合、防犯カメラは親の見守り方法の選択肢のひとつになってきます。
別居中の家族が、一人暮らしをしている高齢者を遠方から見守るのに効果的であるため、活用する人が増えています。
遠隔で、スマホなどを使ってリアルタイムに生活の様子を確認できるため、防犯対策としても役立ちます。
防犯カメラの設置は専門業者へ依頼
防犯カメラには、「広角機能」「夜間対応機能」「音声録音機能」など、機種によって便利な機能が多くあります。
設置場所としては、玄関の内側、廊下、浴室やトイレの出入口、キッチン、居室などで、空き巣や訪問詐欺対策にもなります。
室内に防犯カメラを設置するには、専門業者に依頼しましょう。
配線などの取り付け工事がしっかりしていて、機種選定・設置場所の相談などにも乗ってくれます。
防犯カメラの操作法などもその場で教えてくれるので、デジタル機器が不慣れな人でも安心です。
防犯カメラの設置なら東海エリア口コミ数№1・四日市のエリアマジック
第一種電気工事士・第二種電気工事士の資格を持つ、エリアマジックでは、防犯カメラの設置を行っています。
主に、三重県四日市市・桑名市・鈴鹿市・津市・松阪市を中心に、三重県全域と愛知県(名古屋市)も出張対応しています。
設置以外にも、防犯カメラの取扱いも行っているため、機種の相談から取付けまで承っています。お問合わせいただければ、現地調査にお伺いして、無料でお見積もりをさせていただきます。
現地調査では、ハンディモニターを使って実際の映像チェックを行っていただけます。
お見積もり後は検討いただき、設置を決められた場合のみお申込みいただくことになります。(工事は別日に対応可能です)
現地調査含むお見積もりと、設置工事にかかる時間の目安は以下のとおりです。
- 現地調査とお見積もり:30分~1時間程度
- 1台分の設置工事:1~2時間程度
防犯カメラは、原則としてエリアマジック取り扱いの指定メーカーを推奨していますが、他メーカーの取り付けも対応します。
※カメラ本体の価格については、エリアマジックに直接お問合わせください。
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遠隔地で一人暮らしをする高齢者を支えることは可能
高齢者の一人暮らしは、たとえ今健康であったとしても心配が尽きません。
しかし、防犯カメラでの見守りをはじめ、各種サービスを利用したり、近隣住民との交流を図ることで、親自身も周りの家族も少しずつ不安が解消できます。
遠方で暮らしていても、環境を整えれば一人暮らしの親を支えることはできます。
環境を整えるには、1日でも早い方が安心です。どこに相談をしてよいのかわからない方は、三重県四日市市・防犯カメラ設置専門業者のエリアマジックにご相談ください。