夏の冷房だけでなく、冬も暖房器具として使用する頻度が高いエアコンは、こまめな掃除が必要です。
エアコンのクリーニングを業者に依頼するタイミングは、主に「稼働させたとき不快な臭いがする」「本体から水が落ちてくる」といった状況が目安になります。
「稼働させたときの不快な臭い」や「本体から水が落ちる」状況は、エアコン内部に溜まったカビや汚れが原因の可能性があります。
エアコンのフィルター掃除は家庭でもできますが、本体の内部をキレイに掃除するには、エアコンのクリーニングをしてくれる専門業者に依頼しましょう。
エアコンのクリーニング業者は、エアコンの内部まで解体し、通常では目が行き届かない場所のカビや汚れを徹底的に取り除いてくれます。
こまめに掃除をすることで、余計な電力を使わず電気代の節約にもつなります。
家でホコリを取り除くなどの掃除以外にも、一般家庭の通常の使用頻度であれば、2年に1回は専門業者に依頼をしてクリーニングを行いましょう。
本記事では、エアコンのクリーニングを「業者に依頼する頻度の目安」や「クリーニングが必要な理由」などについてお伝えしています。
エアコンのクリーニングを業者に依頼する頻度
エアコンのクリーニング業者は、エアコンの機種ごとにあわせたクリーニングの技術を持っています。
専門の機材や薬品を使ってクリーニング作業を実施することで、エアコン本体の寿命を延ばし、内部を衛生的に保ちます。
冒頭でお伝えしたとおり、業者にクリーニングを依頼する頻度の目安は2年に1回ですが、使用状況や設置環境などによって異なるケースもあります。
ここでは、業者にクリーニングを依頼する頻度について、お伝えします。
業者に依頼する基本的な頻度の目安は2年に1回
上述で繰り返しお伝えしてきたように、エアコンクリーニングを業者に依頼する目安は2年に1回です。
言い換えれば、過敏になって年に数回業者に依頼する必要はありませんが、2年以上間を空けるのはよくありません。
家庭でフィルターの掃除をこまめにしていても、エアコンの内部までは手が行き届かないため、本体内部にはカビが溜まりやすくなります。
すると、故障につながるだけでなく、部屋中にカビがまん延することになり健康被害を引き起こす恐れがあります。
心配な人は、毎年エアコンを使い始める前か、使い終わるタイミングで専門業者に内部の状況を見てもらうのがよいでしょう。
日常では2週間に1回程度、自宅でフィルターの掃除を行い、業者に依頼するのは2年に1回が適切です。
エアコンの汚れ具合でクリーニングを行う頻度は変わる
エアコンクリーニングを業者に依頼する頻度は「2年に1回が適切」と上述しましたが、汚れ具合や設置している環境や場所、使用頻度によって変わります。
エアコンを稼働させる機会が通常の家庭よりも多い場合は、『1年に2回』はクリーニング業者に依頼した方がよいでしょう。
例えば、ペットと暮らしていて1日中エアコンを付けていると、毛やホコリなどの汚れが溜まりやすくなります。
また、エアコンをキッチンに設置している家庭は、「料理による油汚れが蓄積しやすい」といえます。
上述したように、エアコンを稼働させる機会が多い場合は、定期的なエアコンクリーニングが必要です。
使用頻度の基準がわからない人は、クリーニング業者に相談すると安心です。
エアコンのクリーニングが必要な理由
エアコンの内部に汚れが付いた状態で使用し続けると、本体の内部にカビが発生しやすくなります。
エアコンに発生したカビを放置すると空気上にカビが放出されることになり、病気の原因になってしまうことはもちろん、エアコンの故障にも繋がります。
エアコン本体を長持ちさせながら衛生的に使用するには、定期的なクリーニングが欠かせません。
以下では、エアコンのクリーニングが必要な理由について解説します。
カビが発生して健康に影響が出る
長時間エアコンを使わずにいた場合、稼働させたときに不快な臭いがするときがあります。
不快な臭いは、冒頭でお伝えしたようにエアコンの内部に発生したカビが原因です。
カビを除去せずエアコンを使用し続けると、アレルギーを引き起こすなど、健康に影響が出る恐れがあります。
これまでアレルギー体質でなかった人も、一度アレルギーを引き起こすと今後引き起こしやすい体質に変わってしまうことがあるため、注意が必要です。
エアコンを掃除するときは、表面的な汚れを取り除くだけではなく、内部に汚れを溜めないようにクリーニング業者に依頼をしましょう。
エアコンの効きが悪くなり電気代が高くなる
エアコンのフィルターがほこりなどで詰まっていると、空気の通りが悪くなり、フルパワーで稼働することになります。
すると、通常より消費電力が増えて電気代が高くなります。
光熱費を節約するためにも、エアコンのフィルターが目詰まりしていないか、日ごろからチェックしましょう。
水漏れや故障につながる
エアコン内部に汚れが溜まったままだと、内部で結露が発生し、やがて水漏れを起こす原因になります。
水漏れによってエアコンが故障してしまうと、修理で対応できずに買い替えになる可能性もあります。
結果、大きな出費になってしまうため、汚れが溜まらないように予防しておきましょう。
寿命が短くなる
エアコンに溜まった汚れやカビは、故障の大きな原因です。通常、家庭用エアコンの寿命は約10年といわれています。
しかし、汚れやカビを放置しておくと、部品の劣化が早まり、エアコンの買い替え時期が10年より早まってしまいます。
エアコンを長持ちさせるためには、詳しくは後述しますが、自宅での清掃に加えて2年に1回は業者に依頼することを心がけましょう。
エアコンのクリーニングは業者に依頼すると確実性が高い
家庭用のエアコンのカバーは簡単に外せるようになっているため、ご自身でフィルターの表面の汚れやほこりの除去を行うことは可能です。
しかし、カビの汚れまで確実に除去したい場合は、クリーニングは業者に依頼するのが確実です。
以下ではさらに詳しく、エアコンクリーニングは「業者に依頼した方が良い理由」を説明します。
エアコンクリーニングは業者に依頼した方が良い理由
エアコンの表面的な掃除の場合、市販の専用スプレー使って自分で行うこともできます。
量販店などに行けば、「エアコン洗浄スプレー」とラベルに明示された市販の商品を、手軽に購入できます。
エアコンの掃除を行うために「エアコン洗浄スプレー」購入して、自宅で使ったことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし実は、エアコンのクリーニング専門業者から見た場合、「市販のエアコン洗浄スプレー」を使ったクリーニングはおすすめできません。
おすすめできない理由には、主に以下の点が挙げられます。
- 市販のスプレーで掃除ができるのはエアコン内側の表面のみ
- 市販のスプレーの成分がエアコンに残ってしまうと新たなカビや悪臭の原因となる
悪臭の原因となるカビやほこりは、エアコン本体内部に溜まりやすいため、工具で本体を分解した掃除が必要です。
また、エアコン本体の部品はデリケートなため、慎重に扱わなければ故障させてしまう恐れがあります。そのため、エアコンを分解するには、専門的な知識が求められます。
カビを除去せずに洗浄スプレーを使用した場合、エアコンの内部にスプレーの成分が残留し、新たな悪臭の原因となってしまいます。
エアコンクリーニングを行う際は、本体を分解して丁寧に掃除することに加えて、薬剤が残留しないように注意が必要です。
業者が高圧洗浄機でエアコンクリーニングを行う際は、上記の作業写真のように、濡れてはいけない箇所を養生し、薬剤の残留やパーツの破損に細心の注意を払って行います。
専門業者は適切な知識と技術をもって作業を行うため、『エアコンクリーニングは業者に依頼するのが確実性が高い』といえます。
掃除機能付きエアコンも業者に依頼する必要あり
エアコンのなかには、掃除機能がもともと付いているタイプがあります。
「掃除機能付きエアコンであればクリーニングは不要」と思いがちですが、実は掃除機能が付いているエアコンは、表面的なフィルターが掃除されるだけで、内部ファンなど奥までキレイに掃除ができません。
掃除機能付きエアコンであっても、本体内部のカビやほこりを取り除くには、業者による専門的なクリーニングが必要です。
掃除機能付きエアコンの説明書には、定期的なクリーニングを施すように明記されています。
汚れが目立つ前に、掃除機能と自宅でのフィルター掃除をうまく併用しましょう。
エアコンを長く正常に稼働させるために、定期的なクリーニングが必要になります。
エアコンクリーニングを業者に依頼するタイミング
エアコンのクリーニングを業者に依頼するタイミングは、定期的にエアコンの吹き出し口やフィルターの奥を覗いてみることで、自分でも確認ができます。
以下では、タイミングの目安について解説します。
エアコンから出る風の臭いが気になる
エアコンを稼働した時にカビのような臭いがする場合、クリーニングを依頼する目安の症状です。
そのまま放置しておくと、本体に溜まっているカビの胞子を部屋中に拡散させることになり、アレルギーなどの病気の原因になります。
また、エアコンをつけた影響で咳やくしゃみが頻繁に出る場合も、カビが発生していることが考えられます。
こうした症状が出た場合は、なるべく早くクリーニング業者に依頼し、カビを完全に除去してもらいましょう。
特に、カビの発生に注意したい箇所は「ルーバー」や「送風ファン」です。
ルーバーとは、吹き出し口の部分の細長い板状のもの(風を上下や左右に向ける部品)を指します。
また、エアコンの面からは見えにくいですが、本体のカバーの奥、風を送る場所にあるのが「送風ファン」や「フィン」と呼ばれる部品です。
「ルーバー」や「送風ファン」に、黒い点々状のものがあると要注意です。カビの可能性が高いため、クリーニングでしっかり取り除くことが必要です。
ルーバーにカビが発生していれば、本体内部の送風ファンやフィンにも発生している可能性が高く、クリーニング業者でなければ取り除くことは困難です。
クリーニング業者は本体を解体して、通常目視できない部分まで徹底的に掃除してくれます。
エアコンの効きが悪くなった
購入時に比べ、エアコンの効きが悪くなったと感じたら、内部に汚れやほこりがたまっている可能性があります。
消費電力にも影響しますので、早急に内部をチェックする必要があります。
クリーニング業者は専門知識をもとにエアコンを一度解体し、本体奥の細かい部分まで徹底的に掃除してくれます。
汚れやほこりを取り除くと、エアコンを清潔に保てるだけでなく、燃費が向上するメリットもあります。
水漏れしている
エアコン本体からポタポタと水漏れを起こしているときは、すぐに掃除をする必要があります。
通常、内部に溜まった結露はホースを辿って排水されますが、ほこりや汚れが増えると正常に排水されず、故障の原因となります。
早急にクリーニング業者に依頼しましょう。
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オールシーズン、冷房としても、暖房としても欠かせないエアコンは、空気を扱う重要な「健康器具」です。
汚れやカビが発生したまま使用していると、病気の原因となることも考えられます。
そのため、2年に1回は専門のクリーニング業者に徹底的に掃除してもらいましょう。
異臭や水漏れなどの症状がある場合は、都度専門業者にエアコンクリーニングを依頼し、清潔に保つのが適切です。
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