買い替えや引越し、あるいはライフスタイルの変化により、エアコンの移設をしなければならないケースは多々あります。
エアコンの移設時、取り外しや取り付けの際、気になるのが工事費用です。
費用を節約するために、エアコンの取り外し・取り付けを自分で行いたい人もいるのではないでしょうか。
それでも、「自分でエアコンの取り付け・取り外しをやってみたい」と思われている人のために、四日市市のエアコン取り付け専門業者・エリアマジックが、『エアコンの取り外し・取り付けを自分で行うために必要な道具と手順について』解説します。
エアコンの取り付け・取り外しは自分でもできる
必要な道具を揃えて手順を踏めば、エアコンの取り外し・取り付けの移設は自分でも行えます。
ここでは、エアコンの取り外し・取り付け工事に必要な道具と手順について解説していきます。
ただし、エアコンの配線やコンセントの増設作業など、電気系統の工事には「電気工事士」の資格が必要です。
第1条 この法律は、電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め、もって電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする。
引用:電気工事士法
電気工事法は、作業ミスによる感電や火災を防ぐために定められています。
エアコンの取り外し・取り付けで配線が必要な場合は、エアコン工事の業者に依頼しましょう。
工事に必要な道具は14種類・合計32,000円〜
エアコンの取り外し・取り付け工事に必要な道具は、ホームセンターや工具店、ネットショップで購入できます。
以下で、工事に必要な道具をまとめました。すべてそろえると、合計32,000円程かかります。
必要な工具 | 料金 | 用途 |
1.真空ポンプ | 10,000円〜 | 室外機に残った空気を抜く |
2.パイプベンダー | 2,000円〜 | ガス管・電線を曲げる |
3.パテ | 200円〜 | 壁穴の隙間を塞ぐ |
4.メジャー | 400円〜 | 背板に取り付ける位置の確認 |
5.モンキーレンチ | 1,000円〜 | ガス管、ネジを締める |
6.水平器 | 1,000円〜 | 背板の取り付け位置の確認 |
7.トルクレンチ | 3,000円〜 | ネジを一定の強さで締める |
8.六角レンチ | 1,000円〜 | エアコンバルブを開放する |
9.ニッパー | 1,000円〜 | エアコンの配線を切る |
10.ペンチ | 1,000円〜 | エアコンの配線を切る・曲げる |
11.電動ドリル | 7,000円〜 | 取り付け時に壁に穴を開ける |
12.ドライバー | 500円〜 | ガス管・ネジを締める |
13.脚立 | 4,000円〜 | 高所作業の足場 |
14.軍手 | 100円〜 | 作業時のケガを防ぐ |
合計 | 32,000円〜 |
エアコンの取り外し・取り付け工事を正しく行うには、上記の道具はすべてそろえるようにしましょう。
とくにエアコンカバーの取り外し、バルブを開放するためには各種レンチが必要です。
また、作業中に必要な工具をすぐ取り出せるよう「工具ベルト」もあると便利です。
エアコンの取り外し・取り付け作業の手順
エアコンの取り外し・取り付け、それぞれの手順や注意点が異なります。
まずは、エアコンの取り外し作業の手順から解説します。
取り外し作業の手順
step
1説明書の手順確認
エアコンの機種やメーカーによって手順が異なります。
エアコン購入時に付属している説明書を確認しましょう。
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2強制冷房運転動作確認
説明書を参照し「強制冷房運転」でエアコンが正常に運転するかを確認します。
正常に運転していることが確認できたら、室内機を停止せず室外機へ向かいます。
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3ポンプダウン
室外機の化粧カバーをドライバーで外し、冷媒ガスのバルブを締めて室外機の中に閉じ込めます。
step
4室内機の電源をオフにする
必ず電源を切ってからコンセントを抜きます。
step
5冷媒ガスの回収
冷媒ガスが正しく回収できていないと、勢いよく噴射しトラブルにつながる恐れがあるため注意しましょう。
step
6銅管の取り外し
ガス漏れに気をつけながらフレアナットを外します。
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7配線の取り外し
感電やショートを防ぐため、必ず電源コードを抜きます。
step
8室外機の銅管取り外し
モンキーレンチを使用して、ナットを室外機から切り離します。
step
9エアコン本体の取り外し
エアコンの室内機が落下する可能性があるため慎重に作業します。
エアコンは10kg程の重さがあるため、できる限り2人がかりで作業しましょう。
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10背板の取り外し
室内機には背板が付いています。
ドライバーで背板を取り外し、パテとエアコンキャップで穴を埋めて完了です。
取り付け作業の手順
続いて、エアコンの取り付け作業の手順を解説します。
step
1説明書の手順確認
取り外し作業と同じく、メーカーや機種によって手順が異なります。
step
2移設先に背板を取り付け
エアコン全体が傾いてしまわないよう、水平に取り付けます。
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3室内機に配管を接続
トルクレンチを使用して、フレアナットを確実に接続します。
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4エアコン室内機の取り付け
取り付けに失敗すると、室内機が落下するリスクがあります。
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5室外機の設置
通気がよく、直射日光や雨を避けられる場所に設置します。
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6室外機に配管を接続
Step3と同様、ガス漏れが起きないように、とくに注意が必要です。
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7配管内の空気抜き
真空ポンプを使って、内部を乾燥状態に保ちます。
step
8ガス漏れのチェック
真空ポンプを閉めてからゲージ圧が下がっている場合は、ガス漏れが起きています。
step
9ガスの開放
冷媒ガスの充填後、万が一漏れているなら、バルブを閉めて失敗箇所を点検します。
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10試運転
本体から風が出て、室外機のファンが回っていることを確認して完了です。
エアコンの取り外し・取り付け工事は、安全のため上記の手順を守って作業しましょう。
とくに、エアコンの冷媒ガスが外に漏れてしまうと、環境への悪影響やエアコンの運転効率が低下する原因になります。
また、室外機のコンプレッサーに空気が入ってしまうと、高音高圧の状態になり破裂するリスクがあります。
そのため冷媒ガスを閉じ込める作業は、とくに注意が必要です。
エアコンの取り外し・取り付けを業者に依頼するメリット
エアコンの取り外し・取り付けを自分で作業せず業者に依頼するメリットは、大きく分けて次の2点が挙げられます。
ポイント
- 安全に配慮して作業してもらえる
- 自分で作業するより費用が安く抑えられる
2点のメリットについて詳しく解説します。
安全に配慮しながら作業してもらえる
エアコン工事を業者に依頼すると、適切な知識を持ったスタッフが安全に配慮しながら作業してくれます。
専門業者は、エアコンの取り付けが甘い、冷媒ガスが漏れている状態など、異常に気づける経験値があります。
冷媒ガスの取り扱いやエアコンの配線は、適切に行わないと本体の故障につながる作業です。
このような高リスクを伴う作業を、専門業者が適切に行ってくれることが、「依頼する」大きなメリットです。
また、自分で作業した時に万が一エアコンが破損してしまった場合、大半は修理保証の対象外です。
エアコンが破損した場合、買い換えが必要になり予想外に費用がかさんでしまいます。
エアコンを破損させてしまうことや、予想外の出費を避けるためにも、安全に配慮した専門業者に取付・取外しを依頼しましょう。
自分で作業するより業者に依頼した方が費用が抑えられる
実は、自分で必要な道具をそろえて作業するより、業者に依頼した方が約10,000円費用が抑えられます。
エアコンの取り外し・取り付け工事の料金および作業時間の比較 |
||
項目 | 業者に依頼 | 自分で作業 |
費用 | エアコンの取り外し取り付け料金
合計:20,000円〜 |
真空ポンプ・レンチなど道具一式の料金
合計:32,000円〜 |
作業時間 | 約1時間 | 約2〜3時間 |
また、エアコンの取り外し・取り付け工事は金銭面だけでなく、業者に任せた方が作業時間も捗ります。
作業に慣れている業者の場合、エアコンの取り外し・取り付け工事は約1時間で完了します。
一方、自分で作業する場合、初めてなら2〜3時間はかかるでしょう。
費用と作業時間を考えると、業者に依頼した方が効率が良いといえます。
業者にエアコン工事を依頼すると、エアコンの処分も相談できるほか、万が一破損してしまった場合は規定の範囲内で補償してもらえる場合もあります。
また、施工が原因で不具合が起きた場合は、工事を行った業者が再度工事を行ってくれます。
エアコンの取り外し・取り付け業者を選ぶポイント
エアコンの取り外し・取り付けは数多くの業者に依頼できるため、業者選びに迷うのではないでしょうか。
あらかじめ業者を選ぶポイントを知っておくことで、良心的なサービスを受けられるようになります。
業者選びで気を付けたいポイントは「作業前に詳しい説明がある」「損害賠償責任保険に加入している」「お客さんの都合に合わせてくれる」ことが挙げられます。
以下では、3つのポイントについて説明します。
1.作業前に詳しい説明がある
エアコン工事を頼んだとき、見積もり段階で設置する現場の状況や追加工事について説明してくれる業者を選びましょう。
エアコンの取り外し・取り付け工事は、現場の状況によって追加料金が発生する場合があります。
例えば、エアコン配線の穴あけ工事でも、壁の素材によって対応が変わってくるため、料金も異なります。
穴あけ工事の費用例
壁の素材 | 追加費用 |
木造、サイディング、ALC | 2,000円〜 |
レンガ、ブロック、タイル | 6,000円〜 |
また、室外機の取り付け位置が高く、はしごを使わないと届かない場合は「高所作業費」がかかることもあります。
高所作業の費用例
作業内容 | 追加費用 |
2階はしご、屋根作業 | 5,000円〜 |
3階はしご、天井裏作業 | 10,000円〜 |
上述のように、状況によって費用が変わる工事はさまざまです。
見積もり段階で作業内容や追加料金の説明がないと、金銭トラブルにつながる恐れがあります。
そのため、見積もり段階で料金の内訳や追加工事について説明してくれる業者のほうが、良心的といえます。
2.損害賠償責任保険に加入している
エアコンの取り外し・取り付け工事中に、本体や家財に傷が付いてしまう可能性はゼロではありません。
万が一傷が付いてしまった場合、気になるのは補償です。
損害賠償責任保険に加入している業者の場合、エアコンや家を傷付けてしまったときでも、賠償金を支払ってもらえます。
損害賠償責任保険は、任意のため業者によって金額や補償内容が異なります。
エアコン工事を依頼する前に、保険内容について確認しておきましょう。
3.希望の日時に合わせてくれる
平日に仕事をしている家庭では、夜間や土日祝日しか休めないケースが多々あります。
業者の都合に合わせられないと、いつまでもエアコンを工事する日程が決まりません。
しかし、なかには依頼者の都合を優先して工事日を設定してくれる業者もいます。
仕事や家庭の事情で日程が調整しづらい場合は、希望に合わせて工事を柔軟に対応してくれる業者か、依頼前に確認してみましょう。
業者に依頼するなら7〜8月の繁忙期を避ける
エアコン工事をスムーズに依頼するのであれば、7〜8月より前に依頼するようにしましょう。エアコン工事は7〜8月が繁忙期になります。
繁忙期は工事依頼が殺到するため、希望の日時に対応してもらえないことが多々あります。
あらかじめ繁忙期を知っておくことで、例年厳しい暑さが見込まれる7〜8月より前にエアコンの動作確認を行い、異常に気づきやすくなるでしょう。
また、エアコンは2年に1回、専門業者にクリーニングを依頼することで、日常の清掃では手が届かないカビの除去などが行えます。
定期的にメンテナンスを行うことで、エアコンの本体も内部も良い状態が長く保てるようになります。
詳しくは、下記の記事でお伝えしています。あわせてご覧ください。
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エアコンの取り外し・取り付けは自分で行うより業者へ依頼を
エアコンの取り外し・取り付けは、道具をそろえて手順を踏めば自分で行えますが、エアコンの配線や冷媒ガスの取り扱いなど、知識と技術を要する作業は多々あります。
上述の工事は、専門業者に依頼することで安全に配慮して作業してもらえます。
また、エアコンの取り外し・取り付け工事は、自分で必要な道具をそろえるよりも依頼したほうが料金を安く抑えられます。
そのためエアコン工事は、適切な知識を持つ業者に依頼しましょう。
三重県四日市市のエアコン・電気工事のエリアマジックでは、四日市市をはじめ桑名市・鈴鹿市・津市・松阪市を中心にした三重県全域と愛知県内(名古屋市)にて対応可能です。
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